私にドッペルゲンガーが現れた日
つい半月程前、私にドッペルゲンガーが現れたんですよ。
「写し、コピー」という意味。
以上の意味から、自分の姿を第三者が違うところで見る、または、自分が異なった自分自身を見る現象、「生きている人間の霊的な生き写し」などを指すために用いられている。
ドッペルゲンガーの特徴として、
- ドッペルゲンガーの人物は周囲の人間と会話をしない。
- 本人に関係のある場所に出現する。
これがドッペルゲンガーの定義であるなら、まさにその通りなのです。
ながらく休職させていただいておりました職場から、来月のシフトを作りたいのだけれど進退はどうするのかという連絡があり、改めて退職を希望する事を伝えました。後日退職届を出しに職場に行った際、「年末にお菓子を持って話し合いに来てくれたそうなのに、休みで話し合いが出来なくて‥」と店長から言われてびっくりしました。
年末に行った記憶なんて一切無かったし、その間余計な事は言わない方がよいと思ってあまり職場の人とは会話をしたり連絡をしていなかったのです。
前々から、他人づてに聞いた話をこじらせ癖がある人だなぁと思ってはいたけれど、まさか職場にお菓子を持って話し合いに行っていた所まで発展するとは思ってもいなかったので、とても興味深かった。私の辞める事に対しての迷いがドッペルゲンガーになり、もしかしたら本当に職場にお菓子を持っていったのかもしれない。
と思うと昭和の時代に流行ったテレビ番組を思い出して少し笑いました。
噂を流されるといった経験は多くの人がある事だと思うのだけれど、我が家には以前、こんな噂を流された事があって、
流行の伝染病にかかったというもので(蚊の媒体するアレ)、なんと全然違う学校のお母さんから、かかったんでしょ?とわざわざ確認された事がある。
流石にこれはいきすぎではないかと怒りがふつふつと湧いてくるのを感じました。かかってもいない伝染病になった事にされてしまうなんて…。元ネタを探ると、フェイスブックに「代々木公園近くに毎週用事があり通わなければならない。蚊の対策に気をつけよう。」と書き込んだ事が原因だった事が判明しました。
SNSの言葉の軽さを改めて感じた出来事でした。
伝える側がどんなに真実を伝えようと言葉を紡いでも、受け取る側の理解に誤解が生じてしまったらそこを埋めるのはなんとも大変な作業で。噂、口コミは猛烈な勢いで広がっていく。
他人に対してはっきりと自分の意思を表示する事ができない臆病な人は、恐怖心と不安感から他人を噂の主人公として作り上げ、落とし込む(生け贄を作る)事で、自分が噂されない安全な世界を作ろうとする。
人って、無意識にまだこの世界に生け贄を捧げているんですね‥。
悪の根源が見つかると人って安心するものです。
例えそれが、スケープゴーストであっても‥